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2021 年度 研究成果報告書

花粉数を制御する遺伝子ネットワークの解明と作物への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05976
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39010:遺伝育種科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

角井 宏行  新潟大学, 自然科学系, 特任助教 (60783199)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード花粉 / 花粉数 / ゲノム編集 / ゲノムワイド関連解析 / シロイヌナズナ / スギ / 花粉症 / ジェノタイピング
研究成果の概要

本研究では花粉数を制御する遺伝子を解析し、その知見を作物へ応用することを目的とした。まず、花粉数を効率的に計測する手法を確立した。ゲノムワイド関連解析やゲノム編集などを行い、花粉数を制御する遺伝子RDP1を同定した。トランスクリプトーム解析を行い、RDP1変異体で発現変動する遺伝子を明らかにした。数多くのゲノム編集個体を作製する過程で効率的にゲノム編集個体を選抜できる手法PRIMAを開発した。さらに無花粉スギMS4遺伝子座を解析し、TKPR1遺伝子の1塩基置換が無花粉スギの原因であることを明らかにした。

自由記述の分野

植物分子生物学、植物育種学、花粉学

研究成果の学術的意義や社会的意義

花粉数は植物にとって次世代の子孫数に直結するため植物学上基本的かつ重要な形質である。一方で花粉症は世界中で問題になっており、花粉形成の遺伝子を解析することは社会的な意義も大きい。本研究によってモデル植物シロイヌナズナから植物で初めて花粉数を制御する遺伝子の同定に成功し、さらに自殖植物では花粉数が少ない方が正の選択を受けていることを示唆する結果が得られた。さらに日本で最も重大な花粉症の原因であるスギ花粉の無花粉スギの原因遺伝子の同定にも成功した。これらの結果は今後の花粉数研究の基盤となるとともに、無花粉スギのさらなる普及にも貢献するものと考えられた。

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公開日: 2023-01-30  

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