米胚乳澱粉が低アミロース性を示す dull 変異体を発見し、その原因遺伝子の同定と機能特性を明らかにした。低アミロース形質は、RRM タンパク質をコードする LowAC1 遺伝子のトリプトファンから終止コドンへのナンセンス変異が原因であった。RRM タンパク質の欠失は、Wxb 遺伝子の第1イントロンのスプライシングに特異的に影響を与えていた。これにより、 Wxb がコードしている GBSSI タンパク質レベルが低下し、アミロースを低減させていた。 lowac1 変異体では他の澱粉生合成関連酵素群の mRNA 発現レベルにも影響しており、親品種(WT)とは異なるアミロペクチン構造を示した。
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