国産ダイズの生産において、収量の向上と高品質確保はわが国の食料自給率向上のかなめである。機械収穫での品質低下の原因となるダイズの莢先熟のは、その発生原因の理解がまだ十分ではない。このため、この原因を究明することは国産ダイズの生産における栽培技術の確立に大きく貢献することになる。 一方、茎基部からの出液は、植物体内の水分生理を代表する調査形質であるが、莢先熟との関連性については不明な点が多い。莢先熟は体内水分が低下せず、葉が着生し続けることが問題であるため、植物体内の水分生理を代表する出液速度と莢先熟との関連性を明らかにすることは莢先熟発生のメカニズムを明らかにする上で大きな意義がある。
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