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2022 年度 研究成果報告書

もち麦の後期重点型施肥による遅れ穂発生のしくみと多収・高β-グルカン化栽培技術

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05996
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39020:作物生産科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

高橋 肇  山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (70216729)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードもち性はだか麦 / 後期重点型窒素施肥 / β-グルカン / 遅れ穂 / 収量解析 / 同伸葉同伸分げつ理論 / 遅発分げつ / 常発分げつ
研究成果の概要

もち性はだか麦の遅れ穂発生のしくみを明らかにして、多収・高β-グルカンの栽培技術を確立することを模索した。子実収量は、後期重点型窒素施肥により、穂数が多く、全重が重くなることで多くなった。茎数は、最高分げつ期まで増加した後、開花10日後まで減少するが、後期重点型施肥により、その後遅発分げつ数が増加したことにより増加し、穂数も成熟期まで大きく増加した。遅れ穂となる遅発分げつは、主茎第5節・第6節の1次分げつならびに主茎・下位節の1次分げつから発生した2次分げつに観察された。開花期追肥の施用時期を遅らせることで、くず粒の数を減らし、無効分げつへの乾物分配を減らせる可能性があることを明らかにした。

自由記述の分野

作物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

もち性はだか麦は、子実中に水溶性の食物繊維であるβ-グルカンを多量に含んでおり、機能性食品として注目されている。β-グルカン含量は、開花期追肥のような後期重点型追肥によりさらに高まるが、同時に遅れ穂が多く発生して成熟にばらつきが出るとともに、収穫が遅れてしまうことが問題となっている。本研究では、遅れ穂が開花期の窒素追肥に刺激されて発生することを明らかにし、追肥をさらに遅く施用して遅発分げつの生長を遅らせ、遅れ穂の成熟を待たないことで、くず粒の発生を抑え、無効な乾物生産を抑えることができることを示唆した。本研究成果を活用して麦類の生産振興を図り、日本の食料自給率を高めることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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