本研究では、緑肥作物クロタラリアにおける天然毒素ピロリジジンアルカロイド類(PAs)の消長を明らかにした。 クロタラリア中のPAs主要成分の一つであるトリコデスミンは、種子では高濃度で(890ppm以上)、茎葉、莟、花では15ppm以下で、その後莢の肥大により増加し、さらに莢の成熟により、種子のみ非常に高濃度になることが明かになった。 これらの結果をとりまとめ、播種から開花まで、開花から莢の成熟までに要する日数と、莢の成熟に伴うトリコデスミン濃度の増加について、国際草地学会議ケニア大会(オンライン開催)でポスター発表するとともに、Legume Research誌へ投稿し、掲載された。
|