研究成果の概要 |
オオバコモザイクウイルス(PlAMV)は機械的伝搬性のポテックスウイルスで、ユリに壊疽を生じるほか多様な野草から分離される。新分離株を含む全34分離株の系統解析の結果、PlAMVは分離宿主や地域に対応した5クレード(Lily clade, Clade I-IV)に分かれた。分離株の植物への感染性や病徴はクレードごとに異なり、特にオオバコには、オオバコの分離株を多数含むクレード IIIの分離株のみ全身感染が認められた。また、野草分離株はいずれも鑑賞ユリに接種当代での感染が認められなかった。適応進化解析では、複製酵素と外被タンパク質コード領域を中心に各クレードに特有の適応進化座位が複数検出された。
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