研究課題/領域番号 |
19K06049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
荷田 瑞穂 信州大学, 先鋭領域融合研究群社会基盤研究所, 特任准教授 (40831954)
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研究分担者 |
鹿取 みゆき 信州大学, 経法学部, 特任教授 (70774321)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ブドウ / ブドウウイルス / レッドブロッチ病 / リールロール病 |
研究成果の概要 |
日本におけるブドウウイルスの罹患状況の調査を圃場、苗木業者を対象に行った。コロナ禍で現地訪問が困難のため、常温保存できるNitrocellulose膜を用いたサンプルキットを作成、5種類のブドウウイルスを100%の確率で検知できることを実証。八道府県の圃場から合計132のサンプルを2018年から2021年に取得、比較的実害のリスクの高いGLRaV2, GLRaV3, GRBVの調査を行い48.5%のサンプルがウイルスを保持していることを発見した。そのうち3%がGLRaV2で、GBRVは発見されなかった。この結果を元に日本ブドウ栽培協会とウイルスフリー苗輸入と保持のための連携を開始した。
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自由記述の分野 |
植物病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により日本におけるブドウウイルスが蔓延している状況が明らかになった、世界の地域での結果が15%から25%であることを鑑みると50%近い検知率は非常に高いと言える。この結果を受け、2020年より日本ブドウ栽培協会との連携を行い、日本にウイルスフリーの苗を輸入、そしてその保全を行うための活動を開始している。これにより将来的にブドウ苗、そしてワインの品質向上が見込まれる。 研究題材としては常温保存が可能な特殊な膜を使ったブドウウイルス用のサンプルキットの作成とその実用性が証明できたことも大きい。このキットを用い、冷蔵機材を持ち込めないような場所でも確実にサンプルの採取ができることが証明された。
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