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2019 年度 実施状況報告書

チャバネアオカメムシにおける液性免疫と共生細菌の関係

研究課題

研究課題/領域番号 19K06080
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

西出 雄大  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (50558096)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード昆虫免疫 / 液性免疫 / Lysozyme / 共生細菌 / multicopper oxidase / laccase
研究実績の概要

チャバネアオカメムシは日本全国に分布するが、本州と沖縄の島嶼部では異なる共生細菌を持つことが知られる。そこで、茨城県つくば市産のチャバネアオカメムシに沖縄のチャバネアオカメムシが持つ共生細菌を共生させた際の共生部位の免疫関連遺伝子の発現を見た。その結果、本来の共生細菌が入った場合とは異なり、様々な免疫関連遺伝子が高発現していることが分かった。特に、共生細菌ではないはずの大腸菌を入れた場合は、本来の免疫関連遺伝子の発現とは大きく異なることが分かった。さらに、これらのデータの基礎的情報をさらに詳細に集めるために、摂取した水や餌の影響が中腸内の共生部位にどのような影響を与えるのかを調査した。
これらのデータとは別に、チャバネアオカメムシにおけるmulticopper oxidase (以前はlaccaseと呼ばれていた)遺伝子7つについてRNAiや定量PCRを行ったことをScientific Reportsに投稿し、受理された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ここまでは順調に進んでいる。腸内の免疫と共生細菌の関係について、最初の段階である定量PCRやRNAiを用いた研究は順調に終わった。ここから、免疫染色などの応募者がこれまでに行っていなかった実験が出てくるため、ここからが本番とも言える。また、今後の「研究進捗は新型コロナウイルスの影響がこれからどこまで続くのか、にも大きく左右されそうだ。

今後の研究の推進方策

申請書の通りさらに研究を進める。当初の予定から外れた予想外の大きな出来事はここまでは無かった。

次年度使用額が生じた理由

所属研究所で、昆虫飼育用の人件費を払ってもらうことが出来たため、その分の人件費が残った。一方で、次年度以降は昆虫飼育経費は一切、研究所内の経費で出ないため、次年度以降の人件費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Diversity and function of multicopper oxidase genes in the stinkbug Plautia stali2020

    • 著者名/発表者名
      Nishide Yudai、Kageyama Daisuke、Hatakeyama Masatsugu、Yokoi Kakeru、Jouraku Akiya、Tanaka Hiromitsu、Koga Ryuichi、Futahashi Ryo、Fukatsu Takema
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-020-60340-8

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 野外における液性免疫が生存に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      西出 雄大
    • 学会等名
      第64回日本応用動物昆虫学会大会

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公開日: 2021-01-27  

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