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2021 年度 研究成果報告書

自然遺産候補域における絶滅危惧種小コウモリ類の網羅的調査による保全モデルの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39060:生物資源保全学関連
研究機関東海大学

研究代表者

河合 久仁子  東海大学, 生物学部, 教授 (60451415)

研究分担者 Vincenot C.E.  京都大学, 情報学研究科, 助教 (80751908)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードユネスコの世界自然遺産地域 / 小コウモリ類 / 保全 / 音響ルアー / 自動録音装置 / 森林棲コウモリ類 / 西表島 / やんばる
研究成果の概要

本研究は、ユネスコ自然遺産の西表島や沖縄島北部やんばるにおいて、超音波の自動録音装置と捕獲を組み合わせ、1)小コウモリ類の分布を解明し、2)分布と相対的密度に影響を与える環境要因を特定し、3)人間の影響を評価し、4)保全の提言を行うことを目的とした。西表44地点国頭村70地点での調査の結果、西表島はカグラコウモリが他の2種より録音頻度と地点数が少なかった。国頭村は洞窟棲が樹洞棲コウモリ類より広く分布し、ヤンバルホオヒゲコウモリは非常に稀で水辺の老齢林を好むようであった。西表島の観光業による洞窟ねぐらの撹乱とやんばるの老齢林の保全が、これら島のコウモリ個体群の回復のために必要であると考えられる。

自由記述の分野

保全生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はユネスコの世界自然遺産地域となった、西表島・沖縄北部やんばるにおいて、固有種でかつ絶滅危惧種である小コウモリ類に着目した。コウモリ類は夜行性でかつ高い飛翔能力を持つため、中・南琉球におけるコウモリ類の調査は洞窟内の調査が中心であり森林棲コウモリ類の調査は行われてこなかった。この理由として森林内の捕獲調査が危険で困難であり、生息密度が低い場合は捕獲効率が非常に低いことが挙げられる。本研究は、自動録音装置と音響ルアーを併用した捕獲調査を行うことによって、小コウモリ類の網羅的調査に成功し、また保全に関わる重要な知見を得た。また、観光ツアーがコウモリ類の脅威となっていることを指摘した。

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公開日: 2023-01-30  

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