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2022 年度 研究成果報告書

都市部における河畔植生の生物多様性保持機能の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06103
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39070:ランドスケープ科学関連
研究機関北海道教育大学

研究代表者

奥寺 繁  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (20625941)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード生態的回廊 / 河川植生 / 昆虫相 / 頸吻亜目
研究成果の概要

北海道旭川市の河川植生規模が異なる河川に生息する頸吻亜目昆虫相を調査し,山間部から都市部にかけての分類学的多様度・類似度がどのように変化を調べることで,都市部における河川敷の生態系ネットワークを考察するものである.これら河川の河川植生規模や河川周辺の環境要因をGISを用いて数値化し,昆虫相多様性,河川植生規模,周辺環境要因の相関を検討した.結果,昆虫相の多様性は河畔植生規模に比例し,一定以上の河川植生規模になると河川周辺が極めて都市化された場合でも種多様性をある程度は保持できる可能性がある.また生態的回廊の要所に設けられた中核地が担う生物多様性保持機能の役割が大きいことも改めて確認された.

自由記述の分野

昆虫分類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

河川敷の植生環境整備は,ヒトだけでなく生物全体へのメリットが伴うことを考慮しなければならない.しかし発達した河畔林は増水時の流水阻害等を引き起こすため,治水の面では弊害となり河川整備の際には伐採されることが多い.そのため開発に際しては,生物多様性の保持・分散機能に必要となる具体的な植生面積や種類を求めることができれば,生態的回廊効果への影響を判断して開発計画を検討できる.また,河川敷への単一の樹木や草本植物の移植が,農業・衛生害虫の温存地となり不自然な大量発生を招く可能性もあるため,植生の質と種構成の関連を明らかにすることでこのようなリスクを削減できる.

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公開日: 2024-01-30  

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