2019年度には大阪市曽根崎地区(梅田駅周辺)、京都府八幡市の男山東地区を、2020年度には台東区の御徒町駅周辺地域、京都府八幡市市役所周辺地域、京都市河原町通地区、2021年度には大阪市曽根崎地区、京都府八幡市、京都市河原町通地区を再度調査した。いずれの地域においても多数のオリヅルランが確認され、大阪市曽根崎地区では49.7株/haと高い密度で生育していた。気温測定の結果と合わせて解析した結果、最低-5.1℃程度のエリアまで生育域が広がっていることが明らかになった。全ての地域において、他の植物との顕著な競合や交雑等は認められなかったため、屋外定着について大きな問題は無いと判断した。
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