研究課題/領域番号 |
19K06113
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
小林 昭裕 専修大学, 経済学部, 教授 (60170304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 常磐公園 / 神楽岡公園 / 社会文化 / 史的研究 / 地方自治体 / 旭川 |
研究実績の概要 |
「旭川市,常磐公園と神楽岡公園の開設前後と変遷に関する社会文化的視点からの史的考察」をランドスケープ研究 に投稿し、2021年3月に受理されました。 本論の摘要は次の通りです。 本研究では,旭川の常磐公園と神楽岡公園を対象に,公園の成立・変遷を紐解くうえで,既往研究で触れておらず,見逃せない点として,拓殖政策のもとで急速な都市形成過程で生じた課題に,地域住民,地方自治体,北海道庁,国家機関がどのように対応したかという点に着目した。すなわち,なぜ1889年に遊園地が第一市街地の北に隣接した高台に示されたのか,どのような経緯で1901年に旭川町の町制実施準備委員会が公園候補地を選定したのか,なぜ常磐公園開設の契機が第七師団との交渉であったのか,氾濫原の立地が常磐公園の設営・整備にどのような影響をもたらしたのか,上川離宮予定地の土地所有者であった帝室林野局との交渉が神楽岡公園の開設にどのような影響を及ぼしたのか,神楽岡公園に囲まれて立地する上川神社の設置は神楽岡公園とどのような関係性をもったのか,本研究では,これらの事案に対し社会文化的視点から史的考察を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度は「釧路公園の構想から戦後の改変に至る過程に対する社会的文化的観点からの史的考察」をランドスケープ研究に投稿、受理されました。2020年度は、研究実績で記載いたしましたように、「旭川市,常磐公園と神楽岡公園の開設前後と変遷に関する社会文化的視点からの史的考察」をランドスケープ研究 に投稿し、受理されました。 今後の当初予定では室蘭公園、青森合浦公園、新潟公園、高岡古城公園について、研究発表予定であり、これらの事例対象について、現地での情報収集、文献検索など一定の段階にまで到達しており、当初予定に沿って順調に研究は進展しております。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染拡大の状況によって、未知数の部分はありますが、室蘭公園、青森合浦公園、新潟公園、高岡古城公園について報告申し上げます。 室蘭公園については、ほぼ情報収集を終えており、現在、論文作成に向けて内容を精査し、最終点検を進める段階にきています。他の公園については、簡便な現地視察を終え、現地での市役所、図書館を通じて、鋭意、情報収集に努めている段階ですが、青森合浦公園、新潟公園については、少し作業が遅延している状況です。 予定として、本年9月に室蘭公園に関する論文を学会に投稿を予定しており、他の3公園については、次年度以降、順次、論文として投稿する予定です。 また、社会文化的側面から公園に対する新たな視座を獲得するため、自然公園や文化遺産(富士山、羽黒山、大分県国東半島遺跡群など)も視野に入れ、調査を進める予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発出されたことによって、大学などの図書館の利用制限がかかり、予定していた調査ができず、代替え的方法で、当初予定を達成した。 そのため、想定していた調査、特に調査旅費の執行が大幅に制約されたため、次年度に使用額を繰り越さざるを得なくなった次第です。
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