急激な近代化が推進された北海道において、都市公園の成立・改修、公園設計の過程を事例とすることは、本州府県のように近世までの街並みや城郭、寺社、行楽地などを公園化したプロセスとは異なる。本研究では,公園に対する社会文化的視点を,住民・地方自治体・政府等によって,公園に積み重ねた履歴を通し,社会と公園との関係性を読み解くと位置づけた。 研究成果として、石炭積み出しの港湾、鉄道によって都市形成が促された小樽、室蘭、石炭開発の影響もうけた釧路、内陸の軍事漁点として都市形成された旭川において、それぞれの都市構造や都市計形成による、公園成立、改修などの過程ヘの影響を社会文化的視点から明らかにした。
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