研究成果の概要 |
岐阜県生井川上流の落葉広葉樹林を対象に2011年8月に取得された航空レーザデータを利用して、林冠の3次元構造に基づいて葉面積指数(LAI)を推定する方法を開発した。単木の葉量と垂直分布を表すモデルを利用して毎木調査データからプロット単位で葉面積の垂直分布を求めた。樹冠高を標準化して0-33%,34-66%,67-100%の高さ別に葉面積を求め、レーザパルスの透過率とBeer-Lambert則に基づいて階層ごとに吸光係数を求めた。吸光係数を各層に当てはめてBeer-Lambert則でLAIを推定したところ、推定値の飽和現象が改善され樹冠を1層として扱う従来の推定法より推定精度を大幅に改善できた。
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