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2021 年度 研究成果報告書

アポミクシス植物の有性繁殖の可能性と無性繁殖としての利点の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06129
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

井上 みずき  日本大学, 文理学部, 准教授 (80432342)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアポミクシス / 無性繁殖 / クローン繁殖
研究成果の概要

理論的には無性繁殖の方が有性繁殖より有利であると考えられており、「有性繁殖の進化」は生物学上のパラドックスの1つといわれている。アポミクシスは有性生殖器官を利用して行う無性繁殖である。アポミクシス植物の可能性があるドクダミの訪花昆虫相観察や花への袋掛け実験・種子の播種実験から、ドクダミは目立つ白い花序をつけ、昆虫を引き付けるにもかかわらず、実際には昆虫による送粉を必要とせず結実し発芽することが可能であり、アポミクシスによる無性繁殖を行っていることが示された。また、MIG-Seq法によるゲノムワイドなSNP解析を用いてドクダミの遺伝的多様性と個体群の遺伝的な分化の程度について明らかにした。

自由記述の分野

生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会的意義としては、身近に存在する雑草であるドクダミの生活史や歴史を明らかにすることで、植物への関心が高まる。また、医薬品や食品としても扱われるドクダミの系統地理学的研究を行うことでドクダミの遺伝的多様性保全にもつながる。SDGsの目標15の陸の豊かさを守ろう、にもつながっていく。
学術的意義としては、他のクローナル植物との相違点、似ている点を比較することで、より進化の袋小路に陥ったと考えられるアポミクシス植物の進化について理解が深まる。

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公開日: 2023-01-30  

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