| 研究課題/領域番号 |
19K06136
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| 研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
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研究代表者 |
木村 恵 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (20436520)
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| 研究分担者 |
井上 みずき 日本大学, 文理学部, 准教授 (80432342)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 生息域外保存 / オーソドックス種子 / リカルシトラント種子 / 遺伝資源 / ジーンバンク |
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| 研究実績の概要 |
種子の乾燥耐性の種間比較については、昨年度に構築した種子の乾燥耐性推定モデルの予測精度向上のため、変数として生育地の環境条件の追加や樹種の増加を行った。まず、これまで計測した国産樹木種129種の種子形質の情報を生態学、森林学に関わる様々な研究で活用できるようにデータペーパとしてEcological Researchに公開した。さらに、これらの形質情報と生育地の環境情報を用いて乾燥耐性推定モデルの改良を行った。これまで報告されている予測モデルでは、国内樹木種の乾燥耐性は推定しきれていないことから、一般化線形モデルや他のモデリング手法を活用した推定精度の向上を試みている。
また、本年の計画ではこの推定モデルを活用して乾燥耐性の種内変異を明らかにするため、ウワミズザクラなどを対象に国内の複数集団から種子を採取し乾燥耐性を明らかにする予定であったが、コロナ禍による移動制限のため予定していた国内出張を取りやめ、地方の育種場や大学演習林などに情報提供の協力を仰いだ。ウワミズザクラについては凶作で本年の結実が限られていたことから、次年度に採取可能となるように提供された生育・結実情報をまとめ、リスト化を行った。ウワミズザクラの種子採取が予定通り進まなかったことから、過去に採取され、林木ジーンバンクに保存されていたアカマツを種内変異の材料として活用し、複数集団の種子について種子形質を計測した。今後は、これらのデータを推定モデルに活用し、種内変異の解析を進める予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による移動制限のため当初予定していた出張による国内各所での種子採取は断念した。また、調査対象種のひとつであるウワミズザクラについては気象条件などの影響を受け結実が限られていたことから、当該年度の採取を断念し、次年度に採取可能となるように提供された生育・結実情報をまとめ、リスト化を行った。このように種子採取が予定通り進まなかったことから、過去に採取され、林木ジーンバンクに保存されていたアカマツを種内変異の材料として活用し、複数集団の種子について種子形質を計測した。今後は、これらのデータを推定モデルに活用し、種内変異の解析を進める。
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| 今後の研究の推進方策 |
乾燥耐性の推定モデルについて精度向上を進め、結果を取りまとめて成果を公開する。
既に計測したアカマツのデータに加え、所在地情報をリストアップしたウワミズザクラの採取と種子形質の計測を進め、種子形質や発芽特性の種内変異の解析を進め、生育地の環境要因との関連について検討する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による移動制限および対象種の不作のため当初予定していた国内各地での採取を断念した。このため、国内旅費と試料調整のための人件費に余剰が生じ、次年度使用額とした。
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