シイタケは食用きのことして代表的な存在である。近年はおがくずを固めた菌床を使った栽培が主流となり、クヌギやコナラなどのホダ木を使った原木栽培の生産量は減りつつある。しかし、原木シイタケは菌床シイタケの数倍の価格で取り引きされるため、本州・九州の一部の中山間地域では今でも原木栽培が盛んである。 原木シイタケの害虫として複数種のキノコバエ類が知られている。また、これらの天敵として寄生蜂類、鳥類やクモ類などが考えられる。害虫の個体密度はできるだけ低く抑えられることが求められる。そのため、原木シイタケ生産地として有名な大分県日田市で、ほだ場のキノコバエ類およびそれらの天敵の群集構造の特徴を明らかにした。
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