研究課題
基盤研究(C)
樹木の成長・衰退過程と樹木内部の炭素・水動態との関係を明らかにするために、様々な環境条件下における、いくつかの樹木について13CO2パルスラベリング実験を行い、樹体内炭素輸送速度の季節変化および環境応答特性等を明らかにした。13CO2パルスラベリング実験により、炭素輸送速度はおおむね針葉樹で遅く、広葉樹で速いという結果が得られ、研究事例の少ない萌芽更新時の炭素輸送・貯留特性が明らかとなった。
生物環境物理学
13CO2パルスラベリング実験により、炭素輸送速度はおおむね針葉樹で遅く、広葉樹で速いという結果が得られる一方で、樹木の成長段階や季節・環境条件により、様々なパターンの炭素輸送・貯留特性があることが明らかとなった。本研究により得られた炭素輸送特性を樹木成長モデルに組み込むことによって、森林炭素動態モデルの精緻化に寄与できると考えられる。