研究成果の概要 |
β-1,6-グルカンは真菌類の細胞壁構成成分であり、生理活性(免疫賦活機能)多糖として知られている。Umbilicaria属の地衣類はβ-1,6-結合のみからなる直鎖状グルカンを産生する。本研究では、イワタケの熱水抽出物を担子菌由来のβ-1,6-グルカナーゼで酵素分解し、β-1,6-グルカンオリゴ糖を調製した。分子量ごとに分取し、β-1,6-グルカンオリゴ糖の免疫賦活機能をマウスマクロファージ様細胞における炎症性サイトカイン遺伝子(TNF-αおよびIL-6)の発現により解析した。5糖以上の高純度β-1,6-グルカンオリゴ糖は免疫賦活作用を有することが示唆された。
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