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2021 年度 研究成果報告書

養殖環境のストレスはDNA脱メチル化を介して魚類細胞の老化を引き起こすか?

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06234
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40040:水圏生命科学関連
研究機関東京海洋大学

研究代表者

二見 邦彦  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (00513459)

研究分担者 片桐 孝之  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50361811)
舞田 正志  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60238839)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード細胞老化 / Ras / p16INK4a / SASP / SA-β-gal活性 / 初期老化 / 完全老化 / 酸化ストレス
研究成果の概要

魚類のウイルス病の診断などに広く用いられている魚類由来培養細胞株の多くは,癌化や形質転換の形跡がないにも関わらず,分裂寿命や老化の兆候が見られない。これまでに,ゲノムDNAを脱メチル化させると,魚類由来培養細胞株EPCがSASPを伴う完全老化に成熟することを明らかにした。しかしながら,養殖環境中の様々な外的ストレスが,DNAのメチル化異常をはじめとするエピジェネティック変化を誘導して細胞老化を誘発するかは不明である。本研究では,①ゲノムDNAの脱メチル化がどのようにして細胞老化を誘導するのか,また,②養殖場で起こりうるストレスが細胞老化を引き起こすかについて明らかにした。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトにおいて細胞老化は,ストレスなどにより障害を受けた細胞の増殖を不可逆的に停止することで発癌を抑制する一方,老化細胞の蓄積は恒常性の破綻を引き起こす。ストレスよる細胞影響としてアポトーシスやネクローシスなどの細胞死があるが,これらの死細胞は食細胞により貪食されるため,影響は局所的であり,魚の直接的な死因となることは少ないと考えられる。一方,老化細胞は貪食されることはなく,炎症性サイトカインなどSASP因子の分泌により周辺の細胞に慢性炎症を引き起こす。本研究は,DNAのメチル化や細胞老化に着目し,魚の死因を「細胞老化を起因とした恒常性の破綻」といった切り口から説明しようとするものである。

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公開日: 2023-01-30  

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