研究課題/領域番号 |
19K06266
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
大西 千絵 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 上級研究員 (60466638)
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研究分担者 |
森嶋 輝也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, グループ長 (30391486)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 6次産業化 / ブランド化 / シミュレーター / 経済評価 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染拡大のため、現地調査が制限された。そのため、予定していた海外事例の調査を中心に、現地調査が困難となった。そこで、当初の予定を変更し、調査地を変更することで対応した。さらに、6次産業化シミュレーターLASTSを、ブランド評価機能を添付しやすい形に改良した。また、一部の現地調査の代わりにアンケートを実施し、課題の遂行に取り組んだ。 まず、6次産業化シミュレーターLASTSの改良に取り組み、LASTSバージョン2を開発した。LASTSバージョン2は、バージョン1に比べて格段に使いやすく、かつ、汎用性が高まった。ブランド評価機能は、LASTSのオプションとして追加できる形にした。 次に、都道府県の6次産業化担当部署に対してアンケートを実施した。主として6次産業化を通じたブランド化に関して情報収集を行うとともに、6次産業化の成功要因を整理した。その際、テキストマイニングと自己組織化マップの手法を用いて、データを数値化・可視化して分析を行った。 そして、アンケート調査の結果をもとに、ブランド化の先進事例で、かつ現地調査に支障のない事例を探し、鹿児島県いちき串木野市のサワーポメロのブランド化の取り組みについて現地調査を行った。現地調査の結果について、6次産業化シミュレーターLASTSバージョン2を用いて分析を行い、事例の成功要因を明らかにした。 これらに関連し、論文投稿(審査中)1件、学会報告(予定)1件、論文投稿(予定)1件の成果を出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大のため、現地調査が制限され、さらにリモートワークが余儀なくされた時期があったため、研究が遅れている。現地調査の対象地を変更するとともに、研究手法を一部見直してアンケートを取り入れることで、研究の遅れを取り戻す努力を行ったが、当初の予定通りに遂行できていない。
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今後の研究の推進方策 |
緊急事態宣言等の状況を鑑みながら、可能な限り現地調査を行うとともに、研究方法を一部見直して課題の遂行を目指す予定である。ただし、研究分担者1名が非研究部門への移動に伴い、課題の遂行が困難になってしまったため、2021年度から新規に研究分担者1名が加わった。これに伴い、さらに研究手法の見直しを図りながら、課題を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、現地調査が制限されたため、次年度使用額が生じた。2021年度は、現地調査先を再検討し、調査を遂行するとともに、一部の現地調査をアンケート調査等に変更して課題遂行にあたる予定である。
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