研究課題
基盤研究(C)
加工業務用青果物流通は、産地サイドの省力化要請、川下サイドの簡便化対応によって市場が拡大してきているものの、発注が不安定な小売・外食企業に対して産地が直接販売するのは負担が大きく、卸売市場の卸売業者等を含む中間業者が重要な役割を担っていること、川下サイドでの販売価格の安定性を受けて、小売企業等との取引は互酬的取引を実現する余地が大きいという特徴をもっていることが明らかとなった。
食料農業市場学
今日、スーパーや外食チェーンなど流通の川下に位置する企業のパワーが強大化する中、ニーズが高まっている惣菜や食材について、その原料となる青果物(加工業務用青果物)の円滑な流通のため、中間業者が産地と川下企業との間に介在して数量調整等の機能を果たしていること、惣菜などの価格は比較的安定していることから、その原料青果物の取引でも価格引き下げ圧力は生鮮青果物に比較して小さい可能性があることを明らかにした。