研究課題/領域番号 |
19K06270
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
泉谷 眞実 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (60265064)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 稲わら / 未利用バイオマス / 経営分析 / 静脈流通 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は我が国において未利用バイオマスとしての稲わら利用の拡大と稲わら関連産業が発展するための方策と課題を、(1)流通構造、(2)産業構造、(3)環境問題対策の3つの視点から解明し、その課題解決策を提案することである。 2019年度は以下の3点について調査研究および成果報告を行った. 第1に,稲わらを原料としたわら工品産業の経営調査と統計分析を行い,わら工品産業の成長プロセスと機械化との関係についての分析を行った. 第2に,近年の気候変動のもとでの稲わら収集の不安定化について,宮城県と三重県での自治体調査および事業所調査から現状把握を行った. 第3に,成果報告として,わら工品産業の機械化に関しては,東北農業経済学会の個別報告で報告を行った.また,弘前大学主催の「稲わらフォーラム in 弘前」や青森県庁主催の「稲わら研修会」において農業者や市民に対して研究成果の普及を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年度は弘前大学農学生命科学部の副学部長を務めているが,副学部長の本務に加え,2019年度に大学改革支援・学位授与機構の「大学機関別認証評価」を受け,法人の「4年目終了時評価」も実施されたが,これら両評価の担当になり,さらに毎年行っている学内の「組織評価」の担当もあり,評価業務で多忙になったため. 新型コロナウイルスの影響で,年明けのフィールド調査および学会での成果報告が実施できなかったため.
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は,新型コロナウイルスの影響で,フィールド調査や学会での成果の口頭報告に制限が加わることが予想されるため,調査対象地域で協力者を探し,情報収集の一部を依頼する.また,口頭発表を経ずに論文に取りまとめる等の対応を検討する.
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度は以下の理由で,旅費を中心とした使用が困難になったため.第1に,2019年度は弘前大学農学生命科学部の副学部長を務めているが,副学部長の本務に加え,2019年度に大学改革支援・学位授与機構の「大学機関別認証評価」を受け,法人の「4年目終了時評価」も実施されたが,これら両評価の担当になり,さらに毎年行っている学内の「組織評価」の担当もあり,評価業務で多忙になったため,調査および成果報告が行えなかった.第2に,新型コロナウイルスの影響で,年明けのフィールド調査および学会での成果報告が実施できなかったため. 2020年度は,可能な範囲でのフィールド調査を実施するほか,成果報告についても,学会報告を経ずに直接論文の投稿を行う等の対応で助成金の使用を行いたい.
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