本研究は、地域農業と農業・食料関連産業によって形成される生産・流通・消費に至るネットワーク関係をミクロなリアルデータの収集を通じて明示し、ネットワークに伴って生じるお金の流れを可視化し、地域経済循環の役割を定量的に解明することを目的とする。 その結果、市場外流通含め、地域で生産される農産物の流通経路を測定しながら、生産から消費に至る空間的、時間的、経済的なリアルデータを収集・解析し、地産地消のネットワーク構造を明示した。また、膨大な企業間取引情報をネットワークデータに変換し、地域での経済循環を生み出す取引関係を可視化するとともに、その経済効果を算出した。
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