本研究では、黒毛和牛母牛の栄養管理による初乳構成成分に与える影響を検討するとともに、初乳の構成成分が仔牛と育成牛の消化管発達、増体およびラクトクライン機構に与える影響を解明する。初乳と移行乳を摂取した仔牛とオクタン酸を給与した母牛からの初乳と移行乳を摂取した仔牛を用いて試験を遂行している。供試牛の栄養管理は、分娩予定日2か月前より日本飼養標準に沿って摂取飼料の馴致を行った後、分娩末期(分娩予定日1か月前)から分娩後3日間 における母牛へのオクタン酸給与し、分娩前60日、30日、分娩後0(24時間以内)、1、2、3、日齢に体重測定と採血を行い、4日齢に哺乳前後で経時的採血を行っている。また、血漿GLP-2濃度測定系を時間分解蛍光免疫測定法で立ち上げた。
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