レジオネラが持つIV型分泌装置およびエフェクターの、自然宿主との関係性を構築する上での機能や存在意義を解明することを目的に研究を行った。宿主モデルとしてゾウリムシを利用した独自の解析手法を活用した。結果、ゾウリムシ細胞内での増殖や共生にはIV型分泌装置が必要不可欠であったが、宿主への細胞毒性は非依存的であった。こうした結果は、異なる宿主原生生物種では再現されないことも確認された。以上の結果より、IV型分泌機構の機能や依存度は均一的ではなく、原生生物宿主の種や株によって大きく異なることが示唆された。
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