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2021 年度 実施状況報告書

脳性バベシア症解明に向けたバベシア・ボビス感染赤血球の血管内皮細胞接着機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K06384
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

麻田 正仁  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (40587028)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードバベシア / ウシ / ピロプラズマ
研究実績の概要

脳性バベシア症はバベシア・ボビス(Babesia bovis)原虫感染によって引き起こされるウシの致死的な神経症状であるが、その分子機序は多重遺伝子にコードされた原虫のVESA-1タンパク質が関わるということ以外は不明である。本研究では脳性バベシア症の分子機序解明のため、申請者らが確立したバベシア原虫遺伝子組換え法を用い、接着に関わるVESA-1配列及び宿主側レセプターを同定することを目的としている。
本年度はMycタグ付加VESA-1過発現原虫を用いて、VESA-1と相互作用する分子の同定を試みた。免疫沈降法とその後の質量分析により、数十種類のタンパク質が同定された。一方で、コントロール(親株)と比べて明確に検出数の多いタンパク質は同定されず、実験方法の改善が必要であると考えられた。
また、バベシア原虫赤内期の同調培養を試み、その過程において、メロゾイトをメンブレンフィルターで精製し、侵入試験を行う系を確立した。確立した方法で、前年度同定したVEAPの機能解析を行い、VEAPがメロゾイトの赤血球侵入には関わっていないことを明らかのした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

共同研究者の異動などで、投稿を予定していた論文の準備が遅れている。また、VESA-1と相互作用する分子の同定も遅れている。

今後の研究の推進方策

VESA-1過発現実験の追試を行うと共に、論文を投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験及び、特に予定していた論文の投稿が遅れているため、補助事業の延長を申請した。論文発表に必要な追加実験の消耗品費並びに論文掲載料に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Isolation of viable Babesia bovis merozoites to study parasite invasion2021

    • 著者名/発表者名
      Hakimi H, Asada M, Ishizaki T, Kawazu S
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 11(1) ページ: 16959

    • DOI

      10.1038/s41598-021-96365-w

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Recent Advances in Molecular Genetic Tools for Babesia2021

    • 著者名/発表者名
      Hakimi H, Asada M, Kawazu SI
    • 雑誌名

      Veterinary Sciences

      巻: 8(10) ページ: 222

    • DOI

      10.3390/vetsci8100222

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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