研究課題
基盤研究(C)
アフリカツメガエル(Xenopus laevis)器官再生時における幹細胞挙動とそれを支える分子基盤について研究を行い、本研究期間では、X. laevisへの遺伝子導入手法の確立とその効率改善、再生時の組織前駆細胞産生におけるil11受容体の関与の解析、幼生尾再生芽中の幹細胞濃縮におけるSide population法の有用性の証明、肢芽再生においてFGF10投与時の再生能向上に関与する可能性のある新規細胞集団の同定、がなされた。
再生生物学
研究の最終目的は器官再生時の組織幹細胞活性化を促す細胞・分子基盤の解明にある。本研究期間において、この目標達成へ向けた手法確立(ゲノムの特定領域への配列挿入法の確立と効率向上、分子マーカーを必要としない幼生尾再生芽の組織幹細胞濃縮分画法の確立)と基礎知見の収集(再生時の幹細胞活性化を起こすIl11シグナリングの動態の解析、肢芽再生能向上に寄与する新規細胞集団の同定)がなされ、器官再生時の幹細胞挙動の解明へ向け一定の成果が上げられたと考えている。