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2021 年度 実績報告書

オルガノイドと人工多能性幹細胞由来の肝胆膵がん幹細胞動物モデルの作製と創薬研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K06457
研究機関岡山大学

研究代表者

岩崎 良章  岡山大学, 保健管理センター, 教授 (00314667)

研究分担者 笠井 智成  岡山大学, 中性子医療研究センター, 准教授 (30530191)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肝胆膵がん / がん幹細胞 / オルガノイド / 人工多能性幹細胞
研究実績の概要

マウス人工多能性幹細胞からまず胚体内胚葉を誘導した。続いて胚体内胚葉から肝・胆管前駆細胞及び膵前駆細胞へと分化誘導した。また、マウス人工多能性幹細胞から直接肝細胞への分化を誘導し、肝前駆細胞、肝細胞様細胞の段階の細胞を得た。各種分化段階の細胞について人工多能性幹細胞からがん幹細胞モデルを作製する手法(特許第6161828号、特願2015-85851)を用いてがん化誘導した。また、各分化段階のオルガノイドを作製し、同様にがん化誘導した。これらの細胞及びオルガノイドをマウスの皮下及び肝に移植して、腫瘤の形成を試みた。各分化段階に応じてオルガノイドの形成効率に違いが見られ、未分化な細胞において効率が良い傾向であった。また、腫瘤形成についても、分化段階ごとに効率は異なることと、オルガノイドの方が腫瘍形成効率は良好であった。さらに、癌化の誘導は分化誘導中と誘導後では効率が異なり、誘導中の方が良好であったが、腫瘤形成効率は不安定であった。このことは、分化誘導時に含まれる因子と癌化誘導に用いられるがん細胞株培養上清の性質や混合比率に依存するものと考えられた。
マウス肝由来のモデルとして、C57BL/6マウス肝・胆管系前駆細胞のオルガノイドを用いて、同様に癌化誘導してC57BL/6NJclマウスの肝臓に移植して腫瘤形成を試みたが、安定的な腫瘍形成は得られていない。また肝がん幹細胞由来モデルのアプローチとして、株化肝癌細胞から非接着及び無血清培地の条件下に胚様体を作製し、マトリゲルと各種培地によりオルガノイドを作製した。各種株化細胞培養系について培養条件を検討してオルガノイド作製を試みたが、細胞株によりオルガノイド形成効率は大きく異なり、安定してオルガノイド形成を得るには更なる条件の改善が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Temporal and Locational Values of Images Affecting the Deep Learning of Cancer Stem Cell Morphology2022

    • 著者名/発表者名
      Hanai Yumi, Ishihata Hiroaki, Zhang Zaijun, Maruyama Ryuto, Kasai Tomonari, Kameda Hiroyuki, Sugiyama Tomoyasu
    • 雑誌名

      Biomedicines

      巻: 10 ページ: 941~941

    • DOI

      10.3390/ biomedicines10050941

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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