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2021 年度 研究成果報告書

ガングリオシド欠損マウスのADHDモデルとしての確立と応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06468
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関京都大学

研究代表者

吉原 亨  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (00401935)

研究分担者 浅野 雅秀  京都大学, 医学研究科, 教授 (50251450)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード行動解析 / マウス / 発達障害 / ADHD
研究成果の概要

セラミドを起点として合成されるガングリオシドは脳内の糖脂質の約1/3を占める主要な分子であり,ニューロンの成熟性にとって必須の機能を持つ.ガングリオシ形成の始点部にあたるラクトシルセラミド合成にはβ4ガラクトース転移酵素5および6がマウス脳内で必須である事を全脳で2つの酵素を欠損させたマウスによる解析から明らかにした(Yoshihara et al., 2018).さらに,脳内ガングリオシドの行動特性を明らかにするために終脳特異的にガングリオシドを欠損させたマウスを作出し,このマウスが活動性,運動性,注意機能亢進,恐怖条件付けの増強などのADHD等の発達障害モデルたり得ることを見いだした.

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会的にも大きな問題となっている発達障害に関して,様々なモデルマウスを用いた研究がなされている.申請者はガングリオシドと呼ばれる糖脂質と発達障害との関連を明らかにすることを企図して,それらの合成の起点部となるラクトシルセラミド合成に必須である2つの糖転移酵素を大脳皮質等で欠損させたマウスを作出した.このマウスの行動様式はADHD等の発達障害モデルたり得ることを見いだし,その原因や既知のモデルマウスとの比較により,新たなADHDモデルマウスを作出することができた..これらの知見は,新たなモデルマウスによる病態理解や治療戦略に向けて,学術的,社会的意義を持つものである.

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公開日: 2023-01-30  

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