シスバリアントの疾患表現型への影響を明らかにする目的で、ヒルシュスプルング病を対象とし、マウスによる多因子疾患のモデリングを行った。日本産モロシヌス亜種に属するJF1マウスは、エンドセリン受容体遺伝子(Ednrb)にレトロトランスポゾンの挿入変異があり低頻度でヒルシュスプルング病様の症状を呈する。ゲノム編集によってJF1ゲノムからこのレトロトランスポゾンを除去したところ。腸管神経発生と白斑の改善が認められた。 C57BL/6とJF1マウスによる比較発現解析により、Ednrb以外にもシスバリアントの存在が示唆される遺伝子座が明らかになった。
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