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2021 年度 研究成果報告書

相分離RNPナノ構造体の構築・設計原理の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06479
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関大阪大学 (2020-2021)
北海道大学 (2019)

研究代表者

山崎 智弘  大阪大学, 生命機能研究科, 特任講師 (90732280)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードRNA / 相分離 / 非膜性構造体 / NEAT1 / パラスペックル / 長鎖ノンコーディングRNA / ブロック共重合体 / ミセル化
研究成果の概要

細胞内に多数存在する非膜性構造体は、相分離機構により形成され、細胞内プロセスを円滑に進めるために重要な役割を担う。一群の非膜性構造体の形成には、RNAが必須の役割を持つ。こうしたRNAのうち代表的なNEAT1 lncRNAが構築するパラスペックルの作動原理を解析し、パラスペックルの機能に重要と考えられる特徴的な形態や内部構造は、ミセル化と呼ばれる新規の細胞内相分離機構により形成されることを明らかにした。また、RNAを足場とする人工非膜性構造体実験系の確立にも成功し、RNAによる相分離機構を体系的に理解するための研究基盤を構築した。

自由記述の分野

分子生物学、生化学、細胞生物学、ソフトマター物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年注目を集める細胞内相分離研究において、多くの研究が液液相分離機構を対象としているが、本研究では、それとは異なる新たな細胞内相分離機構として、ブロック共重合体のミセル化というメカニズムを明らかにした。そのため、本成果は、今後の相分離研究の基盤として重要であると考えられる。また、ヒトゲノムから多量に産生されるタンパク質をコードしない長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)には、非膜性構造体を誘導するものが多く存在していることがわかりつつある。そのため、こうしたメカニズムの理解はlncRNAの作動原理や機能、さらには疾患における役割を理解する上で重要な基盤となることも期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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