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2021 年度 研究成果報告書

シングルセル解析による活性化B細胞の多様な応答機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06480
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関東北大学

研究代表者

武藤 哲彦  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (80343292)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードB細胞 / Bach2
研究成果の概要

B細胞は抗原で活性化されると複数の細胞運命から選択して応答する。細胞運命決定の多様性は外的要因と細胞の内的要因が統合されて制御される。しかし、内的調節因子は確定されておらず、協調的に機能は不明である。分化に伴って遺伝子発現が変化することから転写因子が内因に想定されてきた。しかしシングルセルレベルでは如何に制御するのか不明である。レポーターマウスの解析からBach2の確率的な発現が内因として働き個々のB細胞の不均質性をうむことを示した。シングルセルPCR解析ではBach2の発現レベルがB細胞の運命決定の可能性に影響することがわかった。本研究で活性化B細胞運命決定の制御メカニズムの一端を示した。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫応答を担うBリンパ球(B細胞)は、抗原で活性化されると抗体を分泌する形質細胞へ分化するのか、抗体のアイソタイプをデフォルトのIgMからIgGやIgAもしくはアレルギーの原因となるIgEに変更するクラススイッチをおこなうのか、免疫記憶を担うメモリーB細胞に分化するのか、さらに抗体の抗原に対する結合能(親和性)を上げるために胚中心B細胞に分化するのかという複数の細胞運命から選択する。しかし、この細胞運命決定がどの様なメカニズムで規定されるのかは不明であった。本研究では転写因子Bach2が確率的に決定される細胞運命の細胞自身の内的要因である可能性を見出した。

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公開日: 2023-01-30  

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