リボソームは細胞内のたんぱく質合成装置であり、すべての細胞の生存に必須なものである。リボソームの不具合による遺伝病や、リボソームを標的としてベロ毒素やリシンなどの毒素が知られており、リボソームの機能を細胞内で正常に保つことは重要である。しかしながら細胞内でどのようにそれが達成されているかは分かっていない。リボソームはその巨大なサイズから、合成するのに非常に多くのエネルギーが必要であり、したがって一度作られた分子はきわめて長い時間使用される。この間に蓄積される障害をどのように細胞が検出し対処しているかを知ることは、さまざまな疾患に対処するための方法論を構築するため大きな役割を持つ。
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