本研究では電子伝達タンパク質フェレドキシン(Fd)とそのパートナータンパク質であるFNRをターゲットとして、両者の酸化還元状態に留意した超高分解能X線結晶構造解析と中性子結晶構造解析に取り組んだ。FdおよびFNRの酸化型結晶については、複数の結晶を用いてX線照射量が0.1MGyになるようにして高分解能回折強度データを収集することに成功した。Fdについては還元型の超高分解能回折強度データも収集することにも成功した。さらに、酸化型FNRの中性子結晶構造解析の実験では、J-PARCで中性子回折強度データをフルセット収集することに成功し、構造解析を進めている。
|