Tyrosine methyl esterを出発物質として、活性イオウ分子種検出に最適な新規アルキル化試薬N-iodoacetyl tyrosine methyl ester (TME-IAM)を合成した。TME-IAMを用いた活性イオウ分子種メタボローム解析系を構築し、低酸素耐性を持つゴールデンハムスター腎(HaK)細胞と低酸素に脆弱であるヒト腎(HEK293)細胞を解析した結果、両細胞で異なる活性イオウ分子プロファイルを示すことが分かった。これらのことから、低酸素耐性機構に活性イオウ分子種が関与している可能性が示唆された。
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