本研究課題では、3種類の老化細胞を樹立し、それらに共通して発現が低下していたDNA合成関連酵素群の過剰発現およびノックダウン実験を実施することで、代謝酵素量の介入実験による細胞老化の制御が可能かを検証した。DNA合成関連酵素の一つである、Ribonucleotide reductase catalytic subunit M1 (RRM1)遺伝子の発現を正常細胞で低下させたところ、細胞の増殖が停止し、老化細胞の表現型を示すことを見出した。 以上から、DNA合成酵素の発現を低下させることで細胞老化が生じることを明らかにした。
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