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2021 年度 研究成果報告書

GTPase活性化タンパク質ArfGAPは「出荷審査」を行うか?

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06557
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関岩手大学

研究代表者

芝 陽子  岩手大学, 理工学部, 准教授 (50755866)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードArfGAP / vWF / WPB / 分泌顆粒 / Arf
研究成果の概要

vWFは血管内皮細胞に発現する止血因子で、vWFの過剰分泌は血栓症を誘発するが、分泌阻害は出血傾向になる。vWFはWPBという分泌顆粒に蓄積され、外部刺激に応じてWPBは細胞膜と融合し、vWFは血液中へ分泌され、血小板と結合して血栓を作る。vWFの輸送は厳密に調節される必要があるが、輸送の機構はまだ不明である。申請者らはSMAP1とAGFG2をvWF輸送に関与する新規分子として同定した。SMAP1はWPBの分解を阻害し、AGFG2はWPBの細胞膜との融合を促進することを見出した(biology open, Sep, 9, (10), 2021)。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

SMAP1とAGFG2がvWFの輸送に関与するという報告は新規の発見である。特にAGFG2についてはこれまで機能がわかっておらず、vWFの分泌に関与するという本研究の報告が最初の機能に関する報告である。またSMAP1がWPBの分解を阻害するという発見はSMAP1がオートファジーを阻害して長いWPBを維持している可能性があり、分泌顆粒を維持する新規の機構である。本研究成果は血栓止血分野に貢献するとともに、分泌のメカニズムの解明に貢献した。

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公開日: 2023-01-30  

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