研究成果の概要 |
vWFは血管内皮細胞に発現する止血因子で、vWFの過剰分泌は血栓症を誘発するが、分泌阻害は出血傾向になる。vWFはWPBという分泌顆粒に蓄積され、外部刺激に応じてWPBは細胞膜と融合し、vWFは血液中へ分泌され、血小板と結合して血栓を作る。vWFの輸送は厳密に調節される必要があるが、輸送の機構はまだ不明である。申請者らはSMAP1とAGFG2をvWF輸送に関与する新規分子として同定した。SMAP1はWPBの分解を阻害し、AGFG2はWPBの細胞膜との融合を促進することを見出した(biology open, Sep, 9, (10), 2021)。
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