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2019 年度 実施状況報告書

微小管結合蛋白質の意外な機能:繊毛細胞の脂質を酸化から守る原理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06560
研究機関東京農工大学

研究代表者

篠原 恭介  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (20527387)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード繊毛 / 細胞骨格 / 微小管
研究実績の概要

今年度は微小管結合蛋白質を欠損した細胞における異常の再現性の確認を行った。本課題開始前に得られた表現型である繊毛細胞内にリポフスチンが認められる異常については再現性が得られた。細胞表層の微小管の異常についてはコントロールである野生型マウスの細胞についての観察において再現性を確認している段階である。また、繊毛の形態異常については分化のどの段階で起きているか?、また細胞内の微小管に依存した異常なのか?についてまだ明確ではない問題がある。今後、薬理学的に微小管を阻害する事で明確にしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究課題で解析して微小管結合蛋白質が欠損する事による細胞への影響の評価で難しい局面を迎えている。繊毛細胞で観察されている異常が微小管形成に依存した異常と微小管関連とは別の機能の異常の2つの要素が含まれているため、実験データの解釈に時間を要している。

今後の研究の推進方策

微小管に特異的な阻害剤をなるべく短時間処理した場合の繊毛細胞への異常を詳しく観察する。本研究課題の対象である微小管結合蛋白質を欠損させた細胞の異常と比較し、微小管に依存した異常と別の異常(二次的に起こっている異常も含む)とを区別するように試みる事で今後どの現象に注目していくか方針を決める。

次年度使用額が生じた理由

遺伝子改変マウスの細胞の評価のついてデータの解釈に困難な要素があり、研究の方針を決める上で遅れが生じた。今年度はネックとなっている微小管の影響とそれ以外の影響を切り分けるための実験に必要な消耗品購入に次年度使用額を執行し実験を進める。

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公開日: 2021-01-27  

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