研究課題/領域番号 |
19K06567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田村 茂彦 九州大学, 基幹教育院, 教授 (90236753)
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研究分担者 |
藤木 幸夫 株式会社レオロジー機能食品研究所, 未登録, 九州大学名誉教授、顧問研究員、九州大学-レオロジー機能食品研究所 共同研究代表 (70261237)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ペルオキシソーム / リン酸化 / 酸化ストレス応答 / 細胞周期 |
研究成果の概要 |
ペルオキシソームの形成を担うペルオキシンPex14 がリン酸化による修飾を受けることは、酵母から哺乳動物細胞系においてこれまでに広く示されていたが、その生理的な役割は長年にわたり不明であった。我々は細胞周期の中でも特に分裂期特異的にヒトPex14 のSer232 がリン酸化されることを見出し、このリン酸化によってカタラーゼの輸送能が低下するとともに細胞質でのカタラーゼを増加させることで活性酸素種に対する防御メカニズムとして働くことを明らかにした。すなわち、核膜が消失した分裂期ではカタラーゼを介してDNA を活性酸素種から保護するという、細胞における新たな酸化ストレス耐性戦略を見出した。
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自由記述の分野 |
分子細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、細胞内の環境変化に応答したペルオキシソーム機能の制御メカニズム解明に向けた手がかりを得ることができ、さらには細胞のストレス毒性に対するペルオキシソームの抗ストレス機能の解明に繋がるだけでなく、活性酸素種が関与する病気や老化の進行等に対する今後の治療法開発や創薬研究への展開が大きく期待される。
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