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2021 年度 研究成果報告書

シナプス膜タンパク質ELFNによる代謝型グルタミン酸受容体の局在と機能の制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06568
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

松永 隼人  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20437833)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードシナプス / 膜タンパク質 / GPCR / 代謝型グルタミン酸受容体
研究成果の概要

本研究は、神経膜タンパク質Elfnによる7回膜貫通型受容体である代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)の制御機構を明らかにすることを目的とした。Elfn1と2は、それぞれ特異的なmGluRの局在を制御し、グルタミン酸神経の機能を調節すると考えられる。てんかんやADHD患者ではElfn1のミスセンス変異が認められており、ミスセンス変異によりElfn1の膜動態(再利用・分解)が異常になることが明らかとなった。Elfn1、2のKOマウスは、いずれもADHD様の異常を示す。Elfn2 KOマウスは、恐怖条件づけ学習試験で低い成績を示し、mGluR標的薬の応答性が野生型と異なることが明らかとなった。

自由記述の分野

機能生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多数のゲノムワイド関連解析、家系解析、ミスセンス変異探索解析から、ロイシンリッチリピート型膜タンパク質は神経発達障害の遺伝的リスク要因となることが示されており、膜タンパク質群の機能変化に伴う神経回路網形成やシナプス成熟の不全が病態の中核の1つであると想定される。Elfnにより制御されるグルタミン酸神経系の調節異常とADHD様行動発症の機構を解明することは病態の理解につながるとともに、これまでの脳のドパミン量を増加させるADHD治療薬に加え、mGluRを標的とした新規治療薬の開発の有用な情報となることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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