原子間力顕微鏡(AFM)とルシフェラーゼを用いてアデノシン三リン酸(ATP)のナノスケール分布を測定可能な顕微鏡作製を行った。集束イオンビーム装置を用いることによりAFMカンチレバー探針先端約100 nmの領域のみにタンパク質を結合する技術の開発に成功した。また、市販の共焦点顕微鏡に自作AFMを組み込み、細胞用共焦点-AFM同時測定系の構築を行った。さらに、直径100 nm以下の穴からATP含有溶液を放出する装置を開発し本研究の理論を検証することを可能にした。一方で当初使用を予定していたバイオセンサーが本技術には適さないことを明らかにした。
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