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2021 年度 研究成果報告書

光制御型転写因子を用いた光情報の変換と伝達機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06586
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

久冨 修  大阪大学, 理学研究科, 准教授 (60231544)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードオーレオクローム / LOVドメイン / フラビン / bZIP / 光制御型転写因子
研究成果の概要

本研究は、代表者らが開発した光制御型転写因子(光ジッパータンパク質、略称PZ)をモデルタンパク質として解析し、LOVドメインによる光情報の変換と伝達の過程を明らかにすることを目的として行った。発色団(FMN)が光により励起すると、複数アミノ酸を介してLOVドメインの構造変化が誘起される。その構造変化は、LOVコアにあるβシートの疎水的領域を介してA'αヘリックスがLOVコアから解離する。それにより、LOVドメインの二量体化とbZIPドメインの解離が生じ、結果として、DNA結合性が増大するというAUREO1の光依存的転写活性調節の分子機構が明らかになった。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ビタミンB2であるフラビンは、すべての生物に必要不可欠な原子団である。フラビンは酸化還元反応を触媒する多くのタンパク質に含まれるとともに、青色光を受容するための光センサータンパク質中に存在することが知られている。光センサーとしてフラビンを利用するタンパク質には、light oxygen voltage(LOV)ドメインという特徴的な領域が存在する。本研究により、オーレオクロームのLOVドメインの光情報の変換と伝達の分子機構が解明された。本研究により得られた知見は、他のフラビンタンパク質の作動原理の解明や、新たな光遺伝学ツールの作成にも有用であると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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