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2021 年度 研究成果報告書

骨形成に関与する核内受容体の脂溶性シグナル伝達分子認識機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06588
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関高知大学

研究代表者

杉山 成  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (90615428)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード転写因子 / 脂溶性ビタミン / 凝固ゲル中結晶 / X線結晶構造解析
研究成果の概要

ステロイドX受容体(SXR)は、骨粗鬆症治療薬の標的タンパク質である。脂溶性ビタミンと結合することで活性化され、SXRとヘテロ2量体を形成し骨形成に関与する遺伝子発現を誘導する。本研究では、SXRの分子認識機構の構造基盤を解明するためSXRの結晶構造解析を行った。各種脂溶性化リガンドとSXRの複合体結晶を得るため、凝固ゲル中結晶化法の改良を行った。改良した本方法を用いることでSXRを熱変性させること無く凝固ゲル中SXR結晶の育成に成功した。さらに、凝固ゲル中結晶を50%DMSO含有水溶液に溶解させたリガンド溶液中へソーキングさせたところSXR複合体結晶の取得に成功し複合体構造を明らかにした。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂溶性ビタミンとSXRの相互作用は、脂溶性ビタミンの環状部分と側鎖部分の両方が協同的に関わっている。これらの多様な複合体構造の変化を原子レベルで明らかにすることによって、脂溶性化合物とタンパク質の新しい構造基盤を構築することができれば、その学術的意義は大きい。また、凝固ゲル中結晶化法はこれまで困難であった難水溶性化合物-タンパク質の複合体構造解析を容易にするだけでなく,新しい創薬法の開発へ向けて貢献できる技術である。本方法を汎用化することができれば,これまで困難であった難水溶性化合物と標的タンパク質との複合体構造を取得することが容易となり創薬への貢献が期待できるため社会的意義は大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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