研究実績の概要 |
研究課題:植物ゲノムにおける転移因子由来非コードRNAの転写制御 植物ゲノムでは進化の過程で遺伝子内部の非翻訳領域(インントロンやUTR配列)に転移因子(トランスポゾン)が大量に蓄積されている。これまでの研究から我々は遺伝子内転移因子の内在性プロモーターから遺伝子プロモーターとは独立の非コードRNAの転写が引き起こされていることを見出している。本研究課題では植物ゲノムを対象に遺伝子内部に存在するトランスポゾン由来の潜在性プロモーター(cryptic promoter)解析やトランスポゾン抑制に異常をきたす変異体の解析を通して、遺伝子領域に存在するトランスポゾン由来の非コードRNA転写制御メカニズムとその機能を明らかにすることを目的とする。2020年度はシロイヌナズ ナにおけるゲノムワイドな転写開始点の研究成果を論文として発表した(Le et al., 2020).
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