本研究は大規模ゲノムコホートや疾患ゲノム解析の主要な解析技術の一つであるNGSについて、その技術的限界を見極め、深層学習をはじめとした最新の技術でその限界を克服することを企図したものである。本研究のもと、NGSを用いたゲノム解析手法であるリシークエンシング法に潜むバイアスのうち民族集団の差によるバイアスに着目し、ヒトゲノム計画で構築された国際基準ゲノムに代わるものとして構築された日本人集団固有の基準ゲノム配列の性能評価を行った。結果は他の結果とともに論文化され、Nature Communications誌に発表された。また複数の招待講演を行なった。
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