近年、mRNAの塩基がメチル化などの修飾を受けていることが明らかとなり、その機能が注目されている。本研究では、新規なナノポア装置を用いた第4世代塩基配列決定法を用いて、mRNAの塩基修飾部位を検出した。その結果、1遺伝子あたり最大で30程度の修飾候補部位を1塩基レベルで同定することができた。生殖幹細胞様の未分化な細胞では、翻訳伸長因子やアクチンをコードするmRNAに塩基修飾が多いことが示された。さらに、代謝系酵素の1つであるMen-bの3’UTR領域は、塩基修飾部位が複数あり、スプライシング制御が見られることから、それらの関連性が示唆された。
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