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2021 年度 研究成果報告書

集団細胞運動における細胞接着の可塑性の制御と役割

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06640
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関九州大学

研究代表者

松沢 健司  九州大学, 理学研究院, 講師 (30778668)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード上皮細胞接着
研究成果の概要

上皮組織は、組織を構成する細胞の伸縮を制御することで、発生やその恒常性維持における完全性を保ち、生体内部を外部環境から密閉することができる。また、創傷治癒における集団細胞運動のように、組織を構成する上皮細胞の固有の収縮力を動的に調節することで、組織の完全性を環境応答的に維持する。本研究プロジェクトでは、上皮細胞接着複合体の可塑性を通して個々の細胞が収縮力を調節する仕組みに着目し、上皮細胞シートの恒常性維持に寄与するメカニズムを解明している。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

上皮細胞間の張力の均衡は、上皮細胞シートの恒常性に必須である。このような細胞同士の間に生じる機械的な張力を介した情報伝達は、上皮細胞の増殖や運動を制御する重要な役割を担うことが近年明らかになっており、今回の成果は、上皮細胞の異常によって生じる癌の病態解明にもつながることが期待される。また、上皮細胞シートの恒常性の破綻は、アトピー性皮膚炎や炎症性腸疾患などの慢性炎症を引き起こすことが明らかになっており、今回の発見は慢性炎症疾患に対する新たな予防法や治療法を開発する上で基礎となる知見である。

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公開日: 2023-01-30  

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