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2023 年度 実績報告書

小胞体-ゴルジ体間の小胞輸送を支えるリン酸化・脱リン酸化による制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06655
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 健  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00303602)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード小胞輸送 / リン酸化 / COPII / 小胞体
研究実績の概要

真核細胞内では小胞輸送を介して盛んに物質や情報のやりとりが行われている。この小胞輸送はオルガネラ間の脂質成分のやりとりを伴うため、物質輸送だけでなく、オルガネラの形成・形態維持とも密接に関わる反応であることが示唆されている。しかし、小胞輸送による膜の流れを制御・調節するしくみについての知見は驚くほど少ない。
本研究では、出芽酵母の小胞体-ゴルジ体間の小胞輸送をモデル系として、この反応に関わるCOPII因子群、および輸送小胞の形成が行われる小胞体出口部位の形成で中心的な役割を担うSec16が受けるリン酸化・脱リン酸化に着目し、小胞体-ゴルジ体間の小胞輸送がリン酸化・脱リン酸化により制御されるメカニズムと、それに関わるオルガネラ形成についての徹底的な理解を目指す。
令和5年度は、前年度までに同定した、PP2Aホスファターゼが脱リン酸化するCOPIIコートサブユニットのT21残基について、引き続きこの部位のリン酸化・脱リン酸化が小胞体からの小胞輸送やオルガネラの形態形成におよぼす影響について解析を行った。前年度までに作成したT21残基を非リン酸化残基、あるいは疑似リン酸化残基に置換したCOPIIコートサブユニットを発現する酵母株を用いて、これらの小胞体-ゴルジ体間における小胞輸送機能や、これにともなう小胞体やゴルジ体の形態形成能について解析を行った。
また、Sec16について、小胞体出口部位が形成される際に小胞体膜に局在するSec12ホモログであるSed4と相互作用する領域を同定した。さらに、Sed4が小胞体膜中で自己集合し、これがSec16と相互作用することで小胞体出口部位が形成されることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sec16 and Sed4 interdependently function as interaction and localization partners at ER exit sites2023

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Yorimitsu, Ken Sato
    • 雑誌名

      J. Cell Sci.

      巻: 136 ページ: jcs261094

    • DOI

      10.1242/jcs.261094

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 小胞体膜タンパク質Sed4のER exit siteへの集合メカニズム2023

    • 著者名/発表者名
      依光朋宏、佐藤 健
    • 学会等名
      第96回日本生化学会大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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