植物のビタミンC合成経路の律速反応であるMan 1-リン酸からのGDP-Manの合成は、GDP-ManピロホスホリラーゼVTC1により触媒される。KJC1はVTC1の活性を高める因子であるが分子機能は不明だった。FLAG-VTC1が発現するシロイヌナズナを作出し、VTC1のタンパク質レベルを調べたところ、kjc1変異体では1割以下に低下していた。また、シロイヌナズナ抽出液を分子量別に分画してGDP-Man合成活性を調べたところ、野生型植物では高分子画分に活性があるのに対して、kjc1変異体では活性がなかった。植物生体内でVTC1はKJC1と複合体を形成することで分解から免れていると考えられる。
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